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思い出 記憶の玄関 2020/8/11

思い出 記憶の玄関 2020/8/11
その夜、疎開先の玄関に出て、冷たい空を見つめる、飛行機のような物体が数基飛んでいた。暗い中に音と響きが記憶に残る。戦争末期であろう、私たち一家は昭和19年の春ごろに東京から栃木県に疎開した。
玄関と言っても硝子戸と部屋の堺もない程の粗末な家である。その玄関、今でも何かの夢の中に出てくる。
ある時、その玄関に、夜中男性が侵入してきた、付き添え男性がしきりに侵入男性を押さえている、なんと 酔っ払いのこの男性はこの町の警察署長さんである。父はその署長さんの前に眠そうに正座していた、そして署長さんが「玄関には鍵をかけておくように」と言ったのである。だが玄関には鍵など無かった記憶がある。
玄関の前はすぐ大通りになっていた。食料不足が続く毎日に父は玄関先に小さな木枠に土を入れて菜園を作った。父は名案をいたり の気分に違いないが、その小さな芽が出たか出ないうちに壊されることになった。警察から道路に、出ているので違反と言う事である。どいう訳かその玄関は私の戦争に関する思い出が多い。今はその家はないが、その場所に行くと、「この辺りが玄関」と孫や息子に言うが私だけしか知らない玄関である。

 

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