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誕生の地(2)2019/10/3

誕生の地(2)2019/10/3
昭和19年、疎開命令が出たのと母の姉妹がそれぞれの連れ合いの生家に疎開したので売ったとの事、母曰く「あの時1万円で売って3人姉妹で分けた」と言うのであるが昭和19年だから万円とは単位が違うのではなかろうか、どうなのか。(姉は長野県松本に疎開、妹は東京にいるとの事だったが後に戦況が悪くなり母を頼って私の育った粟野町に来ることになった)3歳だった私には何の記憶もないが自分の生家に立つと何だか懐かしく、いつまでもそこを立ち去る事が出来なかった。戦火にも焼けなったそのあたりには古い木造住宅がたくさんあった。母から話に聞いていた銭湯、私が通った内科医院、床屋さん、暫く立ちすくんでいると老人に会い、私を不思議そうに見ているから、勇気を奮って「昔、ここに住んでいたものです」と声を出すと何と「鶴田さんかい?」と言うではないか、感激は頂点に達した、そしてその頃の事をしゃべりだす老人に長く長く、立ち止まらせてしまった。駅の方まで行くから、一緒に行こうと誘われて行きすがら、鶴田の3番目の娘は大変な別嬪でムーランルージュの女優さんなったんだよね」とか言う。母の妹である。
昔の話に花が満開となった。とうとう中野駅に着いた、商店街の横道で老人と別れて、私の知らない思い出を老人から、又母から聞いた事柄をおもいだしては心とても晴れやかだった。もう一度訪ねたいと思いながら、心だけがそこに立っている。                   終

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